W・E・I

小説をメインに活動しつつ雑記も書きます、そんなブログ。 その名も「Watching・Entertainment・Information」略して「W・E・I」

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東人

Author:東人





ご意見、ご感想などがあれば是非とも下さい。全力で返事をします。それと、おまけで小説のの「予告にならない予告」記載中です。
あなたは


回オンドゥル語を言ったそうです(古っ

大学生活を送ることになり、講義中に寝る癖をつけてしまい憂鬱になりつつ、レポートに追われてクライマックスな心境の何処にでもいる普通の大学生。ここ最近は小説をメインにひっそりと活動中。まぁ見てやってください。
なおこのブログはカレーの妖精とりんごに目が無い賢狼と、そしてオンドゥルライドの登場を全力で応援中です。

あと相互リンクは熱烈に募集中(OMO|壁


アダルト系のコメント等は正直やめてもらいたい!見つけたら削除しますのでそこんとこよろしくお願いします。



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Four card

テスト勉強もほどほどに、小説を書いてる東人です。こんにちは。

いや、休講だから一日中暇なんだよ・・・・

それでは言ってみましょう。今回は一気に書いたのでボリューム大ですよ。書いててダディがえらいことになってますが気にしないでくださいw

仮面ライダーという名の仮面
ELEMENTS 束ねられるのは4人の心

モニターに映る映像を見ながら天王寺は薄く笑った。
「広瀬義人、いやトライアルBの研究データ・・・ブレイドの研究データををティターンはコピーした。ブレイド対ライダー・・・王の力を持つブレイドにどこまで持つかな?」
天王寺はどこか楽しそうにブレイドと対峙する3人の男を見た。


「・・・どう思う?」
「まさか剣崎さんの中のアンデッドが覚醒したとか・・・?」
「いや、あいつからからブレイドの気配が全くない。だがアンデッドの臭いははっきりとする」
始からしたら変な感覚だった。目の前のブレイドからはいつものように、ブレイドの気配がしない。それなのにアンデッドの気配だけははっきりと感じ取れた。
「おそらく剣崎に擬態したティターンだ」
「でも、剣崎さんを相手にするみたいで変な気分ですね」
「それに近い強さを持っているはずだ。気を抜くな」
「はい!」
3人は各々の方法でベルトを装着する。ブレイドは敵を待ち構えているかのように剣をゆっくりと抜いた。
「「変身!」」
「変身」


剣崎は目を開けた。目の前に広がるのは薄暗い景色だった。手足はロープのようなもので縛られていた。自分の状況を把握して、どうして自分がここにいるのか考えた。
「ドッペルゲンガー・・・」
まさか生きてるうちに会うとは思いもしなかった。いや、以前始のドッペルゲンガーにあったからこれで2回目・・・違う、あれはアンデッドだったはずだ。
「じゃあ今回も?」
自分に化けたアンデッドだったのだろうか?ここに閉じ込めるために化けたのか。じゃあ自分に化けたアンデッドは今何をしているのか・・・
「とにかくここから出ないと」
剣崎は壁を支えにして立ちあがった。そしてようやく一つのことに気づいた。
「ライダーシステムが・・・ない・・・・・・・・」
それはある種絶望ともいえることだった。ライダーに変身できなければここを脱出することはおろか、ティターンともろくに対峙することができない。だがここでじっとしているわけにもいかなかった。手足が少しも動かすことができず、ウサギ跳びみたいに跳ねながら周囲の状況を確認する。何も無く、薄暗い箱のような中に閉じ込められているのだと推測できた。そして扉と思しき場所も見つけた。継ぎ目のようなものがあったのだ。剣崎はその場所から少し距離をとった。脚一本のせいでバランスをとることが難しくふらふらしながら立った。そして腰を落とし扉に向かってばねの様に跳ねた。しかし壁は堅い。いとも簡単に剣崎は弾かれ、倒れた。
「くっそ・・・こんなところに閉じ込められている場合じゃないんだ!」


漆黒の影が舞った。打ちのめされたレンゲルの横を通り過ぎ懐に飛び込もうとする。ブレイドの斬撃をかわしきり、懐に飛び込む。しかしそれはフェイクだった。カリスはブレイドの前で大きく跳んだ。空中を舞い、上下逆さまになって落下しながらブレイドの背中を狙うべくアローの刃を向けた。しかし、ブレイドはそれを読んでいたかのように振りむいた。カリスは驚いたが修正はできなかった。アローを剣で受け止められて動きが一瞬止まる。それに続いて落ちてくる脚。ブレイドは脚を振り上げカリスの脇腹に蹴りを入れた。防御する方法もなくカリスは地面を転がる。それを追おうとするブレイドを止めるためギャレンが銃で牽制し動きを止める。カリスは立ち上がって距離を置いた。
「やはり、剣崎と同等の力か・・・」
普段の剣崎の性格ならここまで攻撃することはなかっただろうが今回は話が別だった。そう思ってる間にもブレイドは向かって来た。ギャレンはすぐに引き金を引いたが全て剣で弾かれた。諦めてホルスターに銃を納め拳を構えた。そしてブレイドに突っ込んだ。剣を拳で何とか反らしブレイドの懐に潜り込んだ。ジャブを何発も打ち込んだ。ブレイドが後ろに下がっているうちにレンゲルが脇腹に杖を打ち込んだ。ブレイドが真横に吹っ飛んだ。3人はブレイドを取り囲むように対峙した。
「だが数でいえばこっちのほうが圧倒的に有利だ。一気に決めて正体を暴くぞ」
ブレイドが立ち上がる。そして、

カシャッ

左腕の機械に手を伸ばした。そこからカードを引きぬくような動作をした。しかしその手にはカードを持っていない。だが3人はわかってしまった。だからブレイドが何をしているのか分かる。一枚のカードを差し込むような動作をして、さらに別の物を通すように3人には見えた。
「まさか・・・!」
カリスはまずいと思った。この動作、もしかしたらと思っている間にブレイドの体が黄金色に輝き、二枚の大きな鷲を模した翼が生えた。
「Jフォーム!?」
ブレイドは飛翔した。3人の包囲網から抜けた。
「まさかJフォームにまでなれるなんて・・・」
「これはまずい・・・・」
ギャレンは呟く。カリスはどうした?と聞く。
「奴がアブゾーバ―の力も使えるなら・・・もしかしたら俺達は勝てない・・・!」
なぜなら、アブゾーバ―には2つの姿になる力が秘められている。一つは騎士、もう一つは王だった。


白井邸には今、誰もいなかった。3人が出て行ってから10分ほどたって、
「剣崎君と連絡が全然つかないよ・・・」
「サーチャーにもブレイドの反応なし・・・剣崎君何処行っちゃったんだろう」
栞と虎太郎は屋敷から出て行った。まずは始から聞いた剣崎が消えたと思しきスーパー周辺。二人はロータリー周辺をくまなく探した。人気の少ない、狭い路地まで隅々を覗いていく。そこに剣崎がいなくても何かしらの痕跡があると思って。そして、栞から連絡を受けて虎太郎はそれを見つけた。
「これって、剣崎君の!?」
「間違いないわ。剣崎君がこれを失くすわけがない」
二人の前に落ちていたのはスーパーのビニール袋だった。中身はまだ入っており、しかも今日栞が頼んだものばかりだった。なぜか握りつぶされたレモンも入っていたのだが。さらに、袋の下にはあるものがあった。
「ライダーシステムまで・・・・」
銀色のバックルとカードが袋の下敷きになっていた。いつも剣崎が肌身離さず持っているものがなぜここに落ちているのか。栞はこう推測する。
「たぶん、剣崎君はここでティターンと遭遇した。バックルとカードを取り出した瞬間に不意打ちを食らって気絶して袋とバックルを落とした・・・ってところかしら」
「でもここに剣崎君がいないってことは捕まったってことだよね・・・?」
殺すならわざわざ移動する必要がないからだ。それだけでも大きな事実だった。
「まずいよ。剣崎君がもし監禁されてたら出られないかも・・・」
「早く探さないと・・・でもどこを探せば・・・」
二人は行き止まりにぶち当たってしまった。


人気のない埠頭にコンテナが積まれていた。外国などに輸出するときに使う大きなコンテナだ。汽笛の音や波の音でかき消されているものの小さく、『ドン・・・ドン』という音が聞こえていた。しかしそこを通る数少ない人たちは気づいていない。

その中に人間がいることを

だがたった一人だけ気づいていている男がいた。男はコンテナを移動させるクレーンの先端で片足を立てて座っていた。
「とんだ茶番だ・・・」
男、金居は呟く。今回の事態を傍観していた側からすれば完全に茶番だった。しかもライダーの一人が不意打ちで捕まって監禁されたとなれば傑作以外の何物でもない。このまま傍観しておくのもいいが、それをするのも今は考えどころだった。彼には目的がある。すべての黒幕にいる存在・・・それを暴き、この闘いで勝利を得るために・・・・。今ここでライダーを一人生かしておけば後々利用できるだろう。
「仕方ない・・・か」
男は飛び降りた。

剣崎はもう何度目かわからない一本足でのタックルをして、床に倒れた。
「・・・・」
もう肩が痛すぎて感覚がない。頭もくらくらする。肩で息をする。完全に息が上がっていた。ここでようやく気付いた。光が一つも入ってこない固く閉ざされた場所。まさかここに空気は入ってこないんじゃないか・・・。しかもさっきからの運動で大量の酸素を消費しているとなれば・・・。酸素がなければどうにもならない。助かる前に酸欠でやられてしまう。
「っは・・・」
ぼんやりする意識の中で剣崎は立ち上がろうとする。だが駄目だった。足腰に力が入らない。体中に硬い感触がした。手も動かせずもろにぶつかったから痛かった。
「駄目なのか・・・ここまでなのか・・・?」
剣崎は思わず弱音を吐いた。瞼がゆっくりと落ちてくる。眠くなったときの感覚にも似ていた。意識を手放そうとした瞬間・・・・

ザン

何かが切り裂かれるような音が聞こえた。目の前の壁に一閃の光が走った。そしてもう一回聞こえた。さっきのとクロスして再び光が走る。目の前の壁だけじゃなくて空気も切り裂いているのではないかと思うような恐ろしい音だった。目の前に立ちふさがっていた壁が崩れる。剣崎の肺に新鮮な空気が流れてきた。光があまりにもまぶしくて目を細めた。そして前に誰かいるのに気がついた。
「お前・・・・・」
一度だけ見たことがある。タイガーと戦っていた最後のカテゴリーKだ。金居はメガネをくいっと上げた。
「ここで死なれては後々困るんでな・・・・貸しはいらない。勝手に利用するからな」
金居が右手を手刀の形にして振りあげた。それだけで足と手を縛っていたものが切れた。他のところには一切のダメージがない。さっきの壁もこれで斬ったのか・・・・?と剣崎は思った。剣崎は立ち上がって外に出た。どうやらコンテナの中にいたらしい。
「一応礼は言っておく。ありがとう」
「勝手にしろ。それよりも速く行った方がいいんじゃないか?」
剣崎は走った。その間にポケットにあった携帯をとって電話した。着信履歴がいくつもあった。先頭にあった虎太郎の携帯にかける。
『剣崎君!!』
すぐに虎太郎は出た。栞の小さな声も聞こえてきた。
『剣崎君今までどこにいたのさ!?』
剣崎は走りながら、
「話は後だ。俺のバックルとカード持っていないか?あとアンデッドの反応は?」
今度は栞の声が聞こえてきた。
『バックルとカードはあるわ。剣崎君今どこにいるの?』
剣崎はすぐにあたりを見回して場所を言った。そして少し間をおいて、場所を告げた。
『そこからあまり遠くないわ。移動は大丈夫?』
「走っていく。その場所で合流しよう。そこで渡してくれ」
剣崎は携帯を切ってスピードを上げた。走っているうちに徐々に苦しくなってくる。だがそれでもスピードを決して緩めない。そして自身をランナーズハイの状態へを持っていく。剣崎はひたすら走り続けた。


空中では熾烈な攻防が繰り広げられていた。ブレイドが飛び出したのに遅れてギャレンも翼を纏い空を駆けた。同時にカリスも『フロートドラゴンフライ』を使い飛翔する。下でレンゲルは見ていることしかできなかった。しかもカリスの場合、カードの力のせいなのかギャレンやブレイドのように機敏に動くことができなかった。今実際に戦っているのはギャレンと言ってもいい。
「ちっ!」
ギャレンは舌打ちをした。速度はほぼ互角。ブレイドと並走しながら剣を打ち合った。時に刺し込み、時に弾き反らす攻防を繰り広げる。そして、上空からカリスがアローで援護するもブレイドは翼で自由時自在に動いて避ける。その分余裕があるように見えた。以前の闘いと同様に空中ではやはり、ブレイド側に分があるのか。ギャレンは攻撃を受け、空中で静止した。
「どうにかして地上に落とさなければ!」
そして地上のレンゲルを見た。今レンゲルはまださっきの場所から動いていない。近くに背の高い建物はないか・・・・。とにかくレンゲルに探させて、やるしかない。
「睦月!!!」
地上にいるレンゲルに向かって叫んだ。レンゲルが大声で叫んだ。
「なんですか!?」
「お前のいる場所よりももっと高い場所にいけ!できれば飛び降りれる場所がいい!」
「わかりました!」
レンゲルは辺りを見渡した。ギャレンはカリスの横に浮いた。
「何をする気だ?」
「奴を引きづり下ろす。俺が合図したら奴を真下に打ち落とすような攻撃を仕掛けるんだ」
レンゲルが見つける間まで時間稼ぎをする必要がある。ギャレンは飛び出した。ブレイドも同じように飛び出した。ギャレンと接近したとき、ブレイドはほぼ垂直に急上昇した。角度のきつい放物線を描くようにして降りてくる。ギャレンの背中を取る形になった。しかも翼を斬り落そうとしているのか剣を振り上げた。ギャレンはそれに気づき急上昇した。そしてループを描き後ろにいたブレイドをかわした。ブレイドは少し離れて振りかえった。ギャレンはブレイドが間合いに入ってないことを確認し発砲する。ブレイドはひらりとかわした。だがその先になぜか銃弾があった。ブレイドに命中する。まるで予測された一撃だった。
「剣崎のコピーならどこに回避するか・・・だいたいの予想は出来る」
ギャレンは言った。銃口を真っ直ぐにブレイドに向けた。その時、下から声が聞こえてきた。
「橘さん!ここでいいですか!?」
ギャレンはチラリと下を見た。レンゲルは今ビルの屋上にいた。充分だ。カリスはギャレンとブレイドよりも上にいる。落下地点は・・・わかった。後はやるだけだ。ギャレンはカードを抜く。
「行くぞ!」
『バレット』
『ファイア』
2枚のレリーフ銃に張り付いた。炎に覆われた弾丸をギャレンは放つ。ブレイドはそれらを避けようとしたが、まるでホウセンカのように炎がはじけた。進路上に拳大くらいの炎の散弾があった。ブレイドの動きが止まる。その隙にギャレンは飛び込んだ。ブレイドにタックルを仕掛けるようにして組みつく。そして例の『ポイント』まで来るとブレイドを下に蹴り落とした。
「いまだ!」
「なるほど・・・そういうことか」
『スピニングダンス』
上から何かが降ってきた。小型の竜巻だ。ギャレンは巻き込まれないように避けた。ブレイドの胸に竜巻の先端が直撃する。そのまま地上に向かって直進していく。ブレイドは竜巻に飲まれるように回転しながら落ちていく。そして、カリスは技を解きブレイドから離れた。その先には、
「睦月!」
レンゲルは屋上から飛んだ。そして空から回転しながら降ってくるブレイドに狙いを定めた。杖を大きく振りかぶり、
「うおらぁぁぁ!!」
ブレイドにどんぴしゃで命中する。軌道はわずかに逸れ、さっきまでいた場所にブレイドは真っ直ぐに向かっていく。そして隕石が墜落したかのように砂煙が大量に舞った。落下していくレンゲルをギャレンが腕をつかんだ。そしてブレイドの落下地点に3人は降りた。
「止めをさす!」
砂煙もまだ舞い上がってる中3人はブレイドのいる場所に武器を構えて走り出した。だが、
「「「!!」」」
三人は同時に吹き飛ばされた。砂煙が徐々に落ち着いていく。だが三人は見ていた。自分達を吹き飛ばしたのは煙を一閃するような鋭い一撃だった。クレーターの中からそいつは出てきた。
「駄目だったのか・・・!」
さっきの一撃は勝負をつけるつもりで考えた連携技だ。最悪の敵を相手にする前に倒す必要がどうしてもあった。だが駄目だった。おそらく、地上にぶつかる瞬間には姿を変えたのか・・・・?最悪の、金色の鎧をまとったブレイドが大剣を構えていた。
『エボリューション』
カリスも進化する。2つの鎌を取り出してブレイドに疾走した。鎌と大剣が交錯した。しかしスピードではカリスが上なものの、パワーではブレイドのほうが上だった。すぐに弾かれて腹に拳をねじ込まれる。カリスは吹っ飛ばされて地面を滑った。壁にぶつかって動かない。左右からギャレンとレンゲルが武器を構えて攻撃を仕掛ける。だが右側のギャレンを大剣片手で押さえ、左から来たレンゲルの杖を掴んだ。ギャレンは押し切ることができず、レンゲルも杖を動かすことができない。
「くそ・・・なんて力だ・・・」
レンゲルの杖を奪い、胸めがけて投げつけた。レンゲルは後ろに跳ばされる。ブレイドは反対側にいるギャレンの方を見た。大剣を両手で持った。そしてギャレンを一気に押し切り袈裟に大きく斬りつけた。黄金色の鎧に一筋の跡がのこった。ジャックフォームが解けてしまう。
「なんて奴だ。キングフォームの力もそのままコピーしたのか・・・!」
ブレイドは目の前のカリスに向かった。倒れたままのカリスに剣を振り上げた。あの大剣が振り下ろされればいかにカリスとて一溜まりもない。レンゲルは思わず目をつむった。
だが、

ウェーーイ!!

幾筋の光の矢が走った。


剣崎は何とか言われたポイントまでたどり着いた。途中、小さな人影が空を舞っているのが見えた。間違いない、あそこで今戦っている。剣崎はスピードを上げた。その場所に続いているだろう階段を駆け上がる。そして、
「剣崎君!!」
立った今着いたのか栞と虎太郎がそこにはいた。手にはしっかりとバックルとカードが握られていた。栞はそれを差し出した。剣崎はそれをまるでバトンのように受け取り駆けた。
「ありがとう!!」
すれ違いざまにそう言った。ゆるやかなカーブを抜けると、驚きの光景が見えた。ブレイド、それもキングフォームが立っていた。壁にもたれて動かないカリスに止めを刺そうと大剣を振りかぶっていた。剣崎はカードをバックルに通した。
「変身!」
『ターンアップ』
青白いスクリーンを通り抜けた。そして本物のブレイドは剣のカードホルスターを展開し三枚のカードを選び、急いでラウズする。
『サンダー』
『キック』
『マッハ』
雷が辺りに広がる。
『ライトニングソニック』
全てが停止する世界の中でブレイドは跳んだのだった。

幾筋の光の矢が生まれた。否、それは雷の矢だった。それが一気にブレイドに叩きつけられる。金色の鎧でも防ぎきれなかった一撃らしい。よろめいた。そしてカリスの前に紫紺の戦士が立った。カリスは呻きながら見上げた。
「くっ・・・剣崎なのか?」
ブレイドはカリスに手を差し伸べ立ち上がらせた。レンゲルが杖を支えに立ちあがった。ギャレンもレンゲルに手を借りながら立ち上がった。
「剣崎・・・遅いぞ」
「すいません・・・閉じ込められてました」
正直、剣崎が来なければ危なかった。これだけ長い戦いだと集中力、ダメージを考えたらもう持たなかったかもしれなかった。ブレイドの到着が少しでも遅ければ全滅だったかもしれない。ブレイドは、同じ姿をした金色の鎧をまとうブレイドを見た。
「こいつは俺が倒します」
そしてラウズアブゾーバーを起動させる。選ぶのは、
『アブゾーブクイーン』
『エボリューションキング』
王の力。ブレイドの頭上をカードが舞い、ブレイドにはりついていく。金色の鎧をまとい大剣を持つ。ブレイドは紛い物を見た。しかし、紛い物といえど力は互角。両者が剣を振るうのもまた同時だった。剣が交錯した。しばしの鍔迫り合いの末、本物のブレイドが押し切った。紛い物は後ろに下がった。そして今度は水平に薙ぎ払うように振るってくる。ブレイドはそれに対し垂直に剣を立て受け止めた。しかしブレイドの大剣はぴくりとも動かなかった。紛い物は驚いた。同じ力のはずだ、負けるはずがない。
「ウェイ!!」
真っ直ぐに押し返した。重さゆえに紛い物はよろめき隙を見せる。ブレイドがそれを見逃すわけがなくひるんだ紛い物の脇に横一閃加えた。さらに手を持ち替え今度は薙ぎ払うように打ち込んだ。重い一撃が入り紛い物は吹き飛ぶ。
「無駄だ!」
ブレイドは叫ぶ。
「お前がどれだけ俺の姿を真似ても、俺には勝てない!」
ブレイドは紛い物に向かって剣の切っ先を向けた。
「俺には一緒に戦ってくれる仲間がいる。その仲間がいる限り、俺は負けない!」
アンデッドレリーフが輝いた。ブレイドが右手を上にかざすと2枚のカードが飛び込んでくる。一枚は王のカード、そしてもう一つは・・・。ブレイドは3人を見た。ギャレン、カリス、レンゲルも同じようにカードを一枚づつ手にしていた。それらをブレイドに投げた。それらを受け取り右手には5枚のカードが揃う。
『スペード6』
全てを追い抜く雷
『ハート6』
全てを引き裂く風
『ダイヤ6』
全てを燃やし尽くす炎
『クラブ6』
全てを凍らせる氷
『スペードK』
それらが今ブレイドに集う。
『4カード』
束ねられるのは4つの『ELEMENTS』。紛い物の周りに4枚のカードが取り囲む。4枚のカードから発する4つのエレメントが大剣を象る。それらが一気に紛い物に十字架に突き刺さった。そしてブレイドの大剣が輝きを帯びた。腰を落とし、剣を両手で構える。そして走り出す。大剣の形をしたエレメントがクロスする場所めがけて大剣を地面と水平になるように振るった。
「ウェーイ!!」

一閃

鎧が切り裂かれ、ブレイドの一撃を受け紛い物は遂に正体を現す。ティターンは大量の緑色の血を流しながら倒れた。

カチャッ

2つのバックルが割れる音がした。ギャレンとレンゲルはそれぞれカードを取り出した。2人はカードを投げつける。2つのバックルにそれぞれカードが刺さり、紫の半身がレンゲル、緑の半身がギャレンへと封印された。
『10 シーフカメレオン』変化能力
『8 ポイズンスコーピオン』毒攻撃


後日、剣崎は念願のハカランダのコーヒーを飲んでいた。
「いや、もう酷い目にあったよ・・・」
痣も無くなった剣崎はのんびりと一口飲んだ。程よい苦みとミルクのまろやかさ、その温かみが体を浸透するようだった。隣にいる虎太郎は牛乳を飲んでいた。
「ほんと、今回は剣崎君災難だったね」
カウンターでグラスを磨く始はふと何かを思いついたような顔をした。磨いたグラスを棚に戻し冷蔵庫から何かを取り出した。
「そう言えば剣崎、お前は俺の目にレモン汁をかけてくれたな」
いきなり言われて剣崎は内心ぎくりとした。できるだけそれを表に出さないようにして、
「や・・・やだなぁ。あれはティターンだよ、ティターン。あいつが俺に化けてたんだ」
「嘘つけ」
始が冷徹に判決を下した。剣崎の前に始の拳が置かれた。始の手の中から黄色い果実が見える・・・始はそれを握りつぶすと勢いよく果汁が飛び出した。
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
始はどこか満足そうに笑っていたのだった。
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コメント

おぉう。フォーカードまでの流れが実に自然でした。
真に四人が結集した、まさに絆の証ですね。
S.I.Cサーガは私も大好物だったのですが(ぉ)、考えてみるとJ&Kも可って、とんでもないチート能力ですよね(苦笑)。


さてはて、いよいよ近付いてくるクライマックス。
ケルベロスを東人さんがどのように料理するのか、楽しみですw

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